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助動詞 wouldとused to

問.以下の文の否定文と疑問文を作りなさい。

She used to be kind.

解答は10行下にあります。

【解答】

She didn't use to be kind.またはShe didn't used to be kind.
「彼女は、(以前)親切ではなかった。」

Did she use to be kind?またはDid she used to be kind?
「彼女は、(以前)親切でしたか。」

【解説】

助動詞のused toには、以下の2つの意味があります。

過去の習慣:「(以前)よく〜したものだ」
過去の状態:「(以前)〜だった」

そして、used toの後ろが状態動詞の場合は状態の意味になる ので、問題文の日本語訳は以下のようになります。

She used to be kind.「彼女は、以前親切でした。」

この文は、以前親切だったけど今は親切ではないということを 表します。used toは現在との対比も表します。

これに対し、以下のようにused toを用いず、単なる過去形を 用いると今の状態は分かりません。

She was kind.「彼女は、親切でした。」

used toのusedの部分は一般動詞useの過去形と考え、否定文は didn'tをusedの前に置きます。

この時、通常の一般動詞の否定文だとusedを原形のuseに戻し ますが、助動詞used toの場合は、以下のようにどちらの書き 方でも問題ありません。

She didn't use to be kind.またはShe didn't used to be kind.

そして、否定文の意味は「(以前は)〜でなかった」となります。

疑問文もusedを一般動詞の過去形と考え、Didを主語の前に置 きます。

疑問文の場合も、以下のようにusedを原形に戻しても戻さなく てもどちらでも問題ありません。

Did she use to be kind?またはDid she used to be kind?

そして、否定文の意味は「(以前は)〜でしたか」となります。

これらは、過去の状態の意味の否定文と疑問文です。

これに対し、過去の習慣の意味でused toを用いる場合には、否 定文と疑問文で用いることはめったにないようです。


問.以下の2つの文を日本語に訳しなさい。

He lived in Paris.

He used to live in Paris.

解答は10行下にあります。

【解答】

He lived in Paris.「彼は、パリに住んでいた。」

He used to live in Paris.「彼は、(以前)パリに住んでいた。」

【解説】

まず、liveの過去形livedを用いた文ですが、livedの意味は 「住んでいた」なので解答のような日本語になります。

こちらは簡単ですよね(^_^)

次に、助動詞のused toを用いた文について考えてみます。

助動詞のused toには、以下の2つの意味があります。

過去の習慣:「(以前)よく〜したものだ」
過去の状態:「(以前)〜だった」

そして、used toの後ろにくる動詞が状態動詞の場合は、状態 の意味と考えられます。

状態動詞とは、その状態を(例えば3秒毎に)コロコロ変えら れないlive, know, believe, be動詞などです。

例えば、問題の文を習慣の意味で訳すと「彼は、以前よくパリ に住んでいたものだ」となりますが、used to + 状態動詞を習 慣の意味で訳そうとすると無理があります。

よって、状態動詞が用いられている問題文の日本語訳は、解答 のように過去の状態の意味になります。

wasを用いた文とused toを用いた文の日本語訳は似ていますが、 表す意味には違いがあります。

used toは現在との対比も表すため、以前はパリに住んでいたが 今はパリに住んでいないという意味も含んでいます。

これに対し、一般動詞の過去形livedを用いた文は過去のある時 点でパリに住んでいたということしか表しておらず、今もパリ に住んでいるかもしれませんし、住んでいないかもしれません。

単純な過去形は過去のある時点のことしか示さないため、今の ことは分からないのです。

used toは過去はその状態だったけど今はその状態ではないと 現在の状態まで表しますが、単純な過去形は過去のある時点の 状態しか表さないのです。


問.以下の文を日本語に訳しなさい。

He used to be kind.

解答は10行下にあります。

【解答】

He used to be kind.「彼は、(以前)親切だった。」

【解説】

助動詞のused toには、以下の2つの意味があります。

過去の習慣:「(以前)よく〜したものだ」
過去の状態:「(以前)〜だった」

そして、used toの後ろにくる動詞が状態動詞の場合は、状態の 意味と考えられます。

状態動詞とは、その状態を(例えば3秒毎に)コロコロ変えられ ないlive, know, believe, be動詞などです。

例えば、問題の文を習慣の意味で訳すと「彼は、よく親切だっ たものだ」となりますが、状態動詞を習慣の意味で訳そうとす ると不自然になります。

よって、状態動詞が用いられている問題文の日本語訳は、解答 のように過去の状態の意味になります。

もう1つliveを用いた例文をみてみましょう。

He used to live in London.「彼は、以前ロンドンに住んでいました。」

これを習慣の意味で日本語に訳すと「彼は、以前よくロンドンに 住んでいたものだ。」となり、やはりおかしいですよね。

これに対し、以下のようにused toの後ろが動作動詞の場合は だいたい過去の習慣の意味になります。

He used to go shopping with his mother.
「彼は、(以前)よく母親と買い物に行ったものだ。」

この「(以前)よく〜したものだ」という過去の習慣の意味は、 used toの他にwouldにもありますが、過去の状態「(以前)〜 だった」はused toにしかない意味です。間違えないようにしましょう。


問.以下の2つの文を日本語に訳しなさい。

He would often watch movies.

He used to watch movies.

解答は10行下にあります。

【解答】

He would often watch movies.
「彼は、(以前)よく映画を観たものだ。」

He used to watch movies.
「彼は、(以前)よく映画を観たものだ。」

【解説】

助動詞のwould、used toともに過去の習慣の意味があるため、 問題の文は両方とも解答のような日本語訳になります。

過去の習慣のwouldとused toは日本語に訳すと「よく〜したも のだ」と全く同じですが、表す意味は少し異なります。

wouldを用いると以前よくしていて、今もよくしているかもしれ ないし、していないかもしれません。今のことは分かりません。

これに対し、used toを用いると以前はよくしていたけど、今は していないという意味になります。used toだと、今のことまで 分かります。

よって、wouldを用いると今も映画をよく観ているかもしれませ んが、used toを用いると今は映画を頻繁に観ないということに なります。

あと、wouldは短期的で不規則な習慣を表し、used toは長期的 かつ規則的な習慣を表します。

よって、wouldの方は例えば高校生の頃夏休みの間はよく観てい たというような場合に、used toの方は過去のある程度長い期間 毎週末よく映画を観ていたという場合に用います。

もう一つ、wouldは主観的、used toは客観的な意味になります。

ただ、ここまで使い分けるのはかなり大変ですし、長期的か短 期的かや主観的か客観的かという部分は人によって違いますし、 微妙なところなのであまり気にしなくていいと思います。

まずは、最初に解説したwouldは今もしている可能性があり、 used toは今はしていないという違いをしっかり覚えておいて下 さい。

最後に形の違いですが、wouldを用いた文には通常often「よく」 などの副詞が付きます。これに対し、used toは、そのまま用いられます。


問.以下の2つの文を日本語に訳しなさい。

She would often cook dinner for me.

She used to cook dinner for me.

解答は10行下にあります。

【解答】

She would often cook dinner for me.
「彼女は、(以前)私のためによく夕食を作ってくれたものだ。」

She used to cook dinner for me.
「彼女は、(以前)私のためによく夕食を作ってくれたものだ。」

【解説】

助動詞のwould、used toともに過去の習慣の意味があるため、 問題の文は両方とも解答のような日本語訳になります。

過去の習慣のwouldとused toは日本語に訳すと「よく〜したもの だ」と全く同じですが、表す意味は少し異なります。

wouldを用いると以前よくしていて、今もよくしているかもしれ ないし、していないかもしれません。

wouldは単に過去の習慣を表しているだけで、現在との繋がりは なく今のことは分かりません。

これに対し、used toを用いると以前はよくしていたけど、今は していないという意味になります(今のことまで分かります)。

よって、以下の文だと以前は夕食を作ってくれたけど、今は作っ てくれないということになります。

She used to cook dinner for me.

また、wouldは短期的で不規則な過去の習慣、used toは長期的か つ規則的な過去の習慣を表すという違いもあります。

長くなってしまうのでこれについては次のページで解説します。

wouldとused toの本質的な違いは、used toは過去と今の対比が 強いため、過去によくしていたけど今はしていないという意味 まで含むということです。

これはしっかり覚えておいて下さい。

ここまでは意味の違いで、形の違いは以下のとおりです。

wouldを過去の習慣の意味で用いる時には、解答のようにoftenな どの副詞を付けます。

また、oftenなどの副詞の他に以下のように副詞節(動詞を修飾す る文)を付けることもあります。

She would cook dinner for me when I was a child.
「私が子供の時に、彼女は私のためによく夕食を作ってくれたものだ。」

まれにwouldに副詞や副詞節が付いていないこともありますが、そ れは物語などで前後関係から意味が分かる場合だと思います。

used toの場合は、問題の文のように副詞や副詞節を付ける必要は ありません(付けても構いません)。


問.以下の文を他の助動詞を用いて書き換えなさい。

He would often tell a lie.

解答は10行下にあります。

【解答】

He used to tell a lie.「彼は、以前よく嘘をついたものだ。」

【解説】

助動詞のwouldには、以下の2つの意味があります。

強い過去の意志:「どうしても〜しようとした」
過去の習慣:「(以前)よく〜したものだ」

そして、過去の強い意思はwouldにしかない意味ですが、過去 の習慣の意味は助動詞のused toにもあります。

used toで助動詞なのでtoの後ろに動詞の原形を置き、問題文 をused toを用いて書き換えると解答のようになります。

ただし、wouldを用いた文にはoftenが付きますが、used toを 用いる場合にはoftenは付けません。

そして、日本語訳は「よく〜したものだ」と全く同じですが、 表す意味には少し違いがあります。

used toは現在との対比が強く、以前はしていたが今はしてい ないという意味になります。

よって、以下のused toを用いた文だと以前はよく嘘をついて いたけど、今は嘘はつかないという意味になります。

He used to tell a lie.

これに対し、以下のようにwouldを用いた文だと、以前よく嘘 をついていたということは同じですが、今も嘘をよくついてい る可能性があります。

He would tell a lie.

wouldもused toも過去の習慣を表すという部分では同じですが、 このような違いがあります。

もう少し違いがありますが、長くなってしまうので続きは、 次のページで解説しようと思います。


問.以下の文を日本語に訳しなさい。

He wouldn't go with them.

解答は10行下にあります。

【解答】

He wouldn't go with them. 「彼は、どうしても彼らと行こうとはしなかった。」

【解説】

助動詞のwouldには、以下の2つの意味があります。

強い過去の意志:「どうしても〜しようとした」
過去の習慣:「(以前)よく〜したものだ」

通常、この2つの意味を見分けるには、文脈から判断するしかあ りません。

英文をみてパッと分からない場合には、両方当てはめてみて消 去法で判断するとよいと思います。

問題文は否定文なので、日本語で過去の強い意志と過去の習慣 を表すと以下のようになります。

拒絶:「どうしても〜しようとしなかった」
過去の習慣:「(以前)よく[頻繁に]〜しなかった」

このように、過去の強い意志の否定形wouldn't(would not)は、 「どうしても〜しなかった」という拒絶の意味になります。

そして、問題の文を過去の習慣で訳すと「彼は、(以前)彼らと 頻繁に行かなかった」となります。

言えなくもありませんが、この文だけだと場所も示されていない ので、少し不自然です。「どこへ?」ってつっこみたくなりますよね。

また、拒絶と区別するために、過去の習慣の場合は文中にoften 「よく」が用いらることが多いです。

過去の習慣の否定文は、以下のような感じになります。

He wouldn't often go fishing. 「彼は、(以前)頻繁に釣に行かなかった。」

よって、問題文は解答のように拒絶の意味になります。

would not(wouldn't)の拒絶の意味は、以下のように主語が物の 場合でもよく用いられます。

The box wouldn't open.「その箱は、どうしても開かなかった。」


問.以下の文を日本語に訳しなさい。

He would often go fishing.

解答は10行下にあります。

【解答】

He would often go fishing.
「彼は、(以前)よく釣に行ったものだ。」

【解説】

助動詞のwouldには、以下の2つの意味があります。

強い過去の意志:「どうしても〜しようとした」
過去の習慣:「(以前)よく〜したものだ」

通常、この2つの意味を見分けるには、文脈から判断するしかあ りません。

英文をみてパッと分からない場合には、両方当てはめてみて消去 法で判断するとよいと思います。

ただ、問題の文中ではoften「よく(しばしば)」が用いられて いるので、この場合は「よく〜したものだ」という過去の習慣の 意味であることが分かります。

often「よく」を付けて、「よくどうしても〜しようとした」と 過去の強い意志にするのは無理がありますから(^_^;)

以下のようにoftenが付いていない場合には、過去の強い意志の 「彼は、どうしても釣に行こうとした」と過去の習慣「彼は、よ く釣に行ったものだ」のどちらともとれます。

He would go fishing.

よって、wouldを過去の習慣の意味で用いる時は、oftenなどの 過去の習慣と分かるような副詞を付けることが多いようです。

形に違いがあるので、wouldの過去の強い意志と過去の習慣は他 の助動詞よりは見分けがしやすいと思います。


問.以下の文を日本語に訳しなさい。

He would buy the expensive car.

解答は10行下にあります。

【解答】

He would buy the expensive car.
「彼は、どうしてもその高級車を買おうとした。」

【解説】

助動詞のwouldには、以下の2つの意味があります。

強い過去の意志:「どうしても〜しようとした」
過去の習慣:「(以前)よく〜したものだ」

この2つの意味のどちらであるかを見分けるには、 文脈から判断するしかありません。

英文をみてパッと分からない場合には、両方当て はめてみて消去法で判断するとよいと思います。

例えば、問題文に過去の習慣の両方を当てはめてみると、日本語 訳は以下のようになります。

「彼は、以前よく高級車を買ったものだ。」

高級車を買うのが習慣だったという人は、普通いません。 大金持ちにそういう人もいるかもしれませんが、ここでは いないとして下さい(^_^)

よって、この場合wouldは解答のように過去の強い意志の意味に なります。

wouldには、もう1つwillの過去形の意味もありますが、以下のよ うに過去形の文と一緒に用いられます。

I thought (that) he would come to the party.
「私は、彼がパーティーに来る(だろう)と思っていた。」

willの過去形のwouldは過去のある時点からみた未来を表します。

この文では、「思っていた」という過去の時点で、その時点から みた未来に彼がバーティーに来るだろうと思っていたということ を表しています。


問.以下の文でknowsをknewに置き換え、文全体を書き換えなさい。

He knows (that) I will go to Paris.

※thatは省略可能です。

解答は10行下にあります。

【解答】

He knew (that) I would go to Paris.
「彼は、私がパリに行くつもりであることを知っていた。」

【解説】

wouldはwillの過去形ですが、未来を表すwillに過去形がある ということにしっくりこない方もいると思います。

willとwouldの違いは、willが”今”からみた未来を表すのに 対し、wouldは”過去のある時点”からみた未来を表すという ことです。

問題の文ではwillが用いられていますが、これは”今”の時点 で私が”今”からみた未来(明日、来週、来年など)にパリに 行くつもりであるということを表しています。

解答の文ではwouldが用いられていますが、これは”過去のあ る時点(昨日、先週、去年など)”で、その時点から見た未来 に私がパリに行くつもりだったということを表しています。

過去からみた未来とは、例えば「昨日→今日」、「先週→今 週」、「去年→今年」というような関係です。

これはあくまで例で、組み合わせはいろいろあります。

よって、willの過去形でのwouldは単独ではなく、解答の文の ように過去形の文と組み合わさって用いられます。


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